エンディングノートに書く項目や書き方を解説!子供も自分も笑顔になる終活をしよう!

投稿日
2020年01月29日
更新日
2020年01月29日
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エンディングノート

「エンディングノートってなに?遺言とは違うの?」

「終活でエンディングノートを書こうと思うけど、書き方がわからない!」

人はいつか必ず亡くなります。自分が亡くなった後、「自分の希望通りの葬儀をしてもらいたい」「預金などの財産を探すのに苦労させたくない」と思った方もいるでしょう。

何も分からない状態で残された家族が死後の手続きなどをするのは、かなりの負担です。

そこで最近、主に高齢者に浸透してきているのが、終活の一環として家族のために残す「エンディングノート(終活ノート)」です。

こんにちは、税理士の山中です。エンディングノートについて分かりやすく解説していきますね。最後までお付き合いお願いします!

最近よくテレビなどでも取り上げられるエンディングノートですが、2017年にNPO法人の国境なき医師団が全国で1,000名に対して行ったアンケート調査では、実に9割を超える方が「エンディングノートを大事」だと考えていました。

国境なき医師団によるアンケート調査結果

実際に書いている人は60代でも46%ですから、完全に浸透しているわけでは無いですが、今の時代を考えると、これから先、エンディングノートを大事だと思う人は増え、実際に作る人ももっと増えていくことでしょう。

しかし、いざ書いてみようと思っても、「何を用意すればいいかわからない」「何をどう書けばいいのかわからない」と、悩んでしまう方も多いようです。

せっかく書こうと思ったのに書き方が分からないと挫折しがちですよね・・・。

そこで、この記事ではエンディングノートに記載すべき項目や内容などについて、相続専門税理士の私が紹介していこうと思います。

この記事のポイントは以下のとおりです。

  • エンディングノートは自分の想いを家族に伝えるノート
  • エンディングノートに決まった書式や内容は無い!
  • 遺言と違って法的拘束力が無い!
  • 一度書いても定期的な見直しが必要!

では、一緒に内容を見ていきましょう。

エンディングノートとは自分の想いなどを残すノート

エンディングノートとペン

エンディングノートとは、「人生の最期を迎えるのに備えて、自分の希望や伝えておきたいことなどを書くノート」のことです。終活の中でも生前整理の一環として作られます。

参考:終活ノートとも呼ばれています。

2011年に公開されたドキュメンタリー映画の「エンディングノート」を見て興味を持った方も多いのではないでしょうか。

冒頭でも書きましたが、人はいつか必ず死にます。
ただし、いつ死ぬか誰にもわかりません。まだあと何十年も生きるかもしれないですし、明日交通事故で亡くなるかもしれません。

また、認知症などによって自分の意思を家族に伝えられなくなることもあります。

死んだり認知症等になってからでは手遅れですよね。
そこで、予め自分の想いや希望についてエンディングノートとして書き留めておくのです。

エンディングノートを書き残すことで、自分の想いを家族に託すことができたり、自分の今までの人生を振り返り、今後の生き方を考えるのに役立てたりすることができるといったメリットがありますよ。

特に最近は超高齢化社会なので、生死と向き合うことも必然と増えてきています。エンディングノートを作ることで、生死について改めて理解を深めるのもいいことでしょう。

エンディングノートには、特に書く内容の決まりはないですが、一般的に以下のような内容を書くことが多いです(詳しくは後述します)。

  • プロフィール・家系図
  • 自分が病気になったときの延命措置について
  • 認知症になった際の希望について
  • 財産に関する情報
  • 亡くなったときの葬儀の希望
  • 相続に関する自分の考え方

エンディングノートと遺言(書)とは何が違う?

エンディングノートは、自分の希望や財産の情報などを書くものです。
一方で、遺言は主に自分の財産を誰に相続させるのかなどを書く書類ですよね。

この2つは似てるように思えるかもしれないですが、実は全然違います。

遺言書

細かい違いは色々ありますが両者の最も大きな違いは、法的拘束力の有無です。

遺言は、民法で定められた法律文書となります民法第960条
書く内容や効力についても法律で細かく決められており、要件を満たしていない遺言は無効となってしまいますよ。

また、遺言には法的拘束力があるので、遺言に記載されている内容について、相続人は基本的に従わなければなければなりません()。

:相続人全員が合意すれば、遺産分割協議をして異なる内容で財産を分けても構いません。
争族を避けスムーズな相続手続きをするために遺言を作成する方も多いですね。

一方で、エンディングノートは特に法律で定められたものではありません。
あくまでも残された家族のために残したメモ(人生の記録)のようなものです。

従って、何を書いても良いのですが、そこには何ら法的拘束力はなく、なにか指示が書いていたとしても相続人がそれに従う必要は特にありません。

たまに、「法的拘束力のあるエンディングノートが欲しい」と言われる方がいますが、残念ながらそういったエンディングノートはないです。法的拘束力も欲しいのであれば、遺言とエンディングノートの両方を作った方が良いでしょう。

エンディングノートは何歳から書き始めてもOK!
実は若者が書いてもOK

エンディングノートの見本

エンディングノートを書き始めるのに適した年齢、というものは特に有りません。

「70歳になったら書こう」
「65歳になってからでいいかな」

とキリのいい年齢でスタートを考える方も多いかもしれないですが、年齢にこだわる必要はなく、いつでも書こうと思ったときに書けばいいのです。「思い立ったが吉日」ですね。

ただし、重い病気や認知症になってからだと遅いので、なるべく早く書くに越したことはないですけどね。

エンディングノートを子供から親に誕生日プレゼントなどで贈るケースもあるでしょう。しかし、これについては各家庭の事情があるでしょうから、贈っても良いものかどうかは各自で考えるようにしてくださいね。

若い夫婦

ところで、エンディングノートは高齢者が書くものだと思っていませんか?

実は、最近は20代や30代といった若い世代の中でもエンディングノートを書く人が増えてきているのです。

結婚を期に生命保険に加入する方も多いと思いますが、それと同じで結婚を期にエンディングノートを書き始めるのもいいと思いますよ!エンディングノートは定期的に内容を更新していけば良いですしね。

「自分に万が一のことが起きたらどうしよう」、と残される家族のことが気になった時点で書き始めれば良いでしょう。

エンディングノートに書く項目や書き方のポイント

エンディングノートを書く老人

エンディングノートにはルールがなく、自分の好きなことを好きなように書いて構いません。日記みたいに書いたり、ところどころ写真を添付して書いたりするのもOKです。

しかし、書くからには残された家族にとって役に立つものを残してあげたいですよね。

以下では、エンディングノートに書くと良い項目や書き方について紹介していきます。あくまでも一例なので、「自分には必要ないかな」と感じた項目は省いてもらって構いません。

遺言と違って堅苦しく書く必要はありません。普段読んでいた愛称や言葉遣いのまま書いてもらってOKです。残された家族が読みやすいように、また、自分らしく書くと良いでしょう。

自分自身について(基本情報)

まず、自分自身のことを基本情報として以下のような内容を書いておくと良いでしょう。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 本籍地
  • 血液型
  • 趣味
  • 特技
  • 好きな食べ物・嫌いな食べ物
  • 持病・かかりつけの病院・常備薬
  • 家系図
そもそも生年月日や趣味などを書く必要あるの?と思うかもしれないですが、導入部分だと考えてください。書きやすい部分なので、最初は気分が乗っていなくても書いていると徐々にテンションが上がってくるかもしれません。

財産や債務の状況

様々な財産

自分の持っている財産の内容を一覧にしておきましょう。どのような財産があったのかを知らせてあげないと、亡くなった後の相続手続きが非常に面倒になりますよ。相続税の申告が必要な場合にはすべての財産を洗い出さないといけないですしね。

特に最近多いネット銀行やネット証券については、郵送による通知がないことが多いので、教えてあげないと存在に気づきにくく注意が必要です。

書いておきたい財産の情報は以下のようなものがあります。

  • 預貯金(金融機関・支店名程度でOK)
  • 有価証券(金融機関・支店名程度でOK)
  • 不動産
  • 年金
  • 生命保険の加入状況
  • クレジットカードやポイントカード等
  • 借入金やローン
  • 価値のある骨董品
  • 貸金庫やトランクルームの有無や場所
  • 人にお金を貸している場合はその相手先や金額等

なお、負債の内容を書くのに気が引ける方もいるかもしれないですが、借金なども相続の対象です。書いておかないと後々残された家族が困るかもしれないので、必ず書くようにしましょうね。

参考:もし資産よりも負債の方が多いのであれば、相続人は相続放棄をすることになるでしょうが、相続放棄は相続発生後3ヶ月以内に手続きをしなくてはいけません。
クレジットカードの番号やキャッシュカードの暗証番号などは、流出すると大変なので特に書く必要はありません。クレジットカードや口座の存在が分かれば、相続後に手続きは可能ですからね。

財産の洗い出しや整理をする過程で、家族や友人への形見分けをしたいものも出てくるでしょう。形見分けについてもエンディングノートに書いておくと良いですね。

個人情報・契約関連について

自分が使っているパソコンや携帯電話、運転免許証などの個人情報について、分かる範囲で一覧(IDやログインパスワードなども)にしておくと良いでしょう。

また、光熱費等の契約情報などについてもまとめておくと、残された家族が分かりやすいですね。

一覧にしておきたい項目としては、例えば以下のようなものがあります。

  • 携帯(スマホ)
  • インターネットのプロバイダ
  • メールアドレス
  • 水道光熱費
  • 運転免許証
  • パスポート
  • 保険証
  • 年金手帳

親戚や知人の連絡先

団塊世代から上の人たちは、親戚付き合いも多く連絡もよく取り合っていたでしょうが、最近の若い方は関係が密でないことが多いです。

何かあったときにすぐに連絡を取れるようにするために、親戚や友人の連絡先リストを作っておくと良いでしょう。

単に氏名や連絡先を書くだけでなく、どういう付き合いの人なのかも書いておくと良いですね。

なお、連絡先リストを作る際には、葬儀に参列してほしい人だけでなく、連絡だけでいい人や連絡をして欲しくない人のリストも作っておきましょう。

葬儀・埋葬の方法や延命措置等について

静物写真

「家族に判断を迫られたときに、判断するのが難しい事項」については、非常に優先順位が高いです。希望通りにしてもらえるように、自分の想いとしてできる限り書き残しておくようにしましょうね。

書いておいたほうがいい内容としては、以下のようなものがあります。

  • 介護が必要となった際(認知症など)の方針
  • 臓器提供の方針
  • 終末期医療(延命措置など)の方針
  • 葬儀・埋葬(納骨・墓)の方法
  • 遺影の有無
  • 葬式費用の負担について

病院で最期を迎える場合、家族は気が動転していますし、やることが多くて大変な状況なため、病院に出入りをしている業者に葬儀を任せるケースが結構多いです。

業者に勧められるままに葬儀をしてしまうと、望んでいない大きな規模の葬儀を開くことになったりするので、予め方針を決めて書いておいた方が良いでしょう。

ペットについて

ペットの犬

ペットを飼っている方の場合、自分が亡くなった後、ペットをどうしてほしいのかについて書いておくと良いでしょう。

ペットの名前や種類、年齢などの基本情報以外にも、例えば以下のような内容を書いておくと、家族が分かりやすいですね。

  • かかりつけの動物病院は○○です。
  • ○○に面倒をみてほしい
  • ペットの好きな食べ物は○○です。
  • ○○に遊びに行くのが好きなので、散歩でたまに連れて行ってほしい
もちろん、ペットのことを書いたからと言って家族がそれに従う義務はないです。しかし、何も伝えないと手放されてしまうかもしれないですから、面倒をみて欲しいのであれば書くようにした方が良いでしょう。

自分史

自分の生い立ちや家族の思い出などを自分なりにまとめて書くことで、色々思い出すことや家族に対しての想いなどが出てくることもあるでしょう。そういう意味で、エンディングノートに以下のような自分史を簡単に書くのも良いですね。

  • 幼少期の思い出
  • 学歴や職歴について
  • 家族との思い出

大切な人へのメッセージ

ここは何を書くかは自由です。家族への想いをありのままにぶつけると良いでしょう。

ただし、前向きなメッセージは良いのですが、不平や不満などばかりをツラツラと書き綴るのは控えた方が良いでしょう。

死後に文句を言われて嬉しい家族なんていないでしょうからね。 もちろん、不平不満を書く必然性があるのであれば、それは書いても良いのでしょうが、最終的にはご自身の判断で決めて下さい。

エンディングノートを作る場合の留意点

書きかけのエンディングノート

エンディングノートを書く際の留意点について紹介していきますね。

書けるところから書く!

文書を書くシニア女性

エンディングノートは、一般的なもので30~60ページ前後と結構ボリュームがあります。

一度に完璧なものを作ろうとすると、途中で挫折してしまいかねません。

「簡単に書けるところから順番に書いていく」というスタンスがいいでしょう。もちろん市販のノートを買った場合、1ページ目から順番に書いていく必要もないですよ。

20代や30代で書き始めると、想いの部分などで行き詰まることも考えられます。そういった場合は無理に書く必要はないです。

また、全部の項目を書こうとする必要もありません。残される家族にとって必要な項目だけを書くだけで十分ですよ。

逆に、エンディングノートの項目には無いけど自分が必要と感じた事項があるのであれば、付け足していくといいでしょう。

保管する場所に注意!

銀行の貸し金庫

エンディングノートには、自分のプロフィールや財産の内容など、重要な個人情報が多く含まれます。

万が一、盗まれたり他人に見られたりすると大変です。
従って、机の上にポンと置いておくなどといったことがあってはいけません。

また、逆に隠す場所が難しすぎて家族ですら見つけられなかった、となると家族のために作ったのに全く意味がなくなってしまいます。

そこで、自分の机の引出(鍵付き)に入れたり、銀行等の貸し金庫に入れておくと良いでしょう。

普段は見ることができないけど、万が一のときに家族が見ることが出来るようにしておくことが大事ですよ。エンディングノートを書いたということも、家族(特に配偶者)には伝えておきましょう。

定期的な見直しをする!~一度書いて終わりではない~

エンディングノートは一度全部書いたらそれで終わり、ではないです。
書いた後も定期的に内容を見直し、必要に応じて内容を書き直していかなければなりません。

なぜなら、自分の想いや財産の内容などは、時間の経過と共に変わっていくものだからです。

家族が読んだときに、書いている内容と実態が全然違っていたら意味がないですからね。

2~3年に一度でもいいので、必ず見直して最新の内容にアップデートするようにしましょう。

自分の誕生日や正月など、見直しをする日を自分なりにきめておくと良いですね。

暗証番号など、大事な情報は書かない!

大事な暗証番号

エンディングノートには、自分の持っている預貯金口座の番号などを書きますが、キャッシュカードの暗証番号は書かないようにしましょう。

上でも書きましたが、万が一盗まれたりすると、大事な財産を失うことになりかねません。最終的には正式な相続人であれば、相続発生後に預金を解約したりできるので、パスワードまで書く必要はないですよ。

クレジットカードの番号なども同様です。どこの会社のクレジットカードを持っているか、といった簡単な情報にとどめておいた方がいいでしょう。

家族と相談しながら書くのもOK!

エンディングノートを書いていると、途中で何を書けば良いのか分からなくて行き詰まってしまうこともあるでしょう。

そんなときは、遠慮なく家族に相談するといいですよ。家族にどんな情報を求めているのかを聞くと、真っ先に書くべき内容が分かりますしね。

同年代の知り合いや専門家などに相談するのもいいと思いますよ。

エンディングノートの入手方法。おすすめはある?

オススメを紹介する女性

エンディングノートは、主に以下のような場所・方法で入手することができます。

  • 本屋や文具店(コクヨのエンディングノートが人気!)
  • アマゾンなどのネットショップ
  • 100均
  • 保険会社や自治体・NPO法人などの無料配布
  • ネットでひな形をダウンロードする
  • スマートフォンアプリ

エンディングノート(終活ノート)は、特に様式に決まりが有るわけでは無いので、どんなものでも構いません。

有料のものが必ず良いというわけでもありませんし、無料でも良いものはあります。自分が気に入ったものを選ぶと良いでしょう。もちろん、デザインで選んでも構いません。
下記記事でエンディングノートのおすすめを紹介しますので、そちらも参照して下さい。

オススメのエンディングノートを紹介!【記事未了】

参考:手書きをする場合は、書きやすさ(上質紙を使ったタイプ)なども検討するといいでしょう。

お店で買わずに大学ノートやエクセルなどで自分でエンディングノートを作るのでも構わないですよ。ただし、エクセル等で作った場合は、きちんとパソコンからプリントアウトして残しておくのを忘れずに!

なお、最近ではスマートフォンのアプリでもエンディングノートを書くことができます。

スマホアプリは、どこでも簡単に書くことができるので便利ですが、管理をしっかりとしておかないと、機種変更などで消えてしまうこともありえるので、しっかりアプリの管理をできる方にオススメです。

最後に

終活の一環で作るエンディングノートについて見てきました。

エンディングノートは家族のために、自分の想いを伝えるものです。書き方自体は全然難しいものではないので、思い立ったらすぐに書き始めると良いでしょう。

また、一度書いてそれで終わりというものではないので、定期的に見直しをしてあなただけのエンディングノートを作り上げるようにしてくださいね。

これを期に、他の終活(断捨離や身の回りの生前整理etc…)などをするのもいいかもしれないですね。

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